ドローン使用・侵入向けの警備サービス、セコムとアルソックが6月に開始
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【2015年5月15日】
商品の配送やインフラ設備の点検、災害対策などで活躍が期待されている小型無人機ドローン。
SECOM(セコム)はドローンを使用した警備サービス、ALSOK(アルソック)は侵入したドローンを通報するサービスを、それぞれ6月に提供予定です。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
セコム
SECOM(セコム)は既存の警備サービスを利用する企業や団体を対象に、月額5,000円ほどでドローンを使った警備サービスを追加する予定です。
工場に不審な車や人の侵入を外壁などに設置したレーザーセンサーがキャッチすると、従来のように警備員が現場へ急行するだけではなく、工場に格納されていたドローンが敷地内を自動で追いかけて、車のナンバープレートや人相を撮影します。
警備用ドローンには高性能カメラやLED照明が備えられているので、夜の侵入にも対応可能。
撮影された映像を見たスタッフが「犯罪の可能性が高い」と判断すれば、警察に通報して映像提供も行ないます。
ドローンの利用で、固定カメラなど従来のサービスよりも警備の精度が高まることが期待されています。
2016年には無人飛行船を使った警備サービスも開始予定。
工場だけではなく、大型イベントなどでドローンと飛行船を組み合わせた警備サービスが行なわれるのも、そう遠い話ではなさそうです。
アルソック
ALSOK(アルソック)はドローンが工場構内や政府の重要施設などに侵入すると、すぐに警備員に通報する警備サービスを開始します。
小型で低空飛行をするドローンは「レーダーで捉えにくい」「電波の感知が難しい」という弱点がありました。
アルソックは「飛行中の機種固有の音」に注目。
音響センサーが感知した音と事前にデータベースに登録した音を照合することで、ドローンの機種を特定。ドローン以外の無線操縦装置なども音を登録することで検知の対象になります。
侵入があったことを警報装置や電子メールで警備員へ知らせます。要請があればアルソックから警備員の派遣もできます。
導入されるアメリカ製のセンサーは150m離れたドローンの感知も可能。
カメラや電波検査機(別料金)を併用すれば、ドローンの飛行方向を推定したり、操縦者を探したりもできるようになります。
利用料金は音響センサー1台で月額20~30万円前後。警備員を24時間配置するよりも割安になる見込みです。
アルソックでは2014年10月に太陽光発電パネルを点検する「メガソーラー施設向けサービス」を提供しています。
最後に
大手警備会社2社が取り組むドローンによる警備サービス。
両方とも法人向けですが、今後ドローンの利用や進むことで、各家庭のホームセキュリティにも活用される未来が待っているかもしれませんね。