空き巣・忍込み・居空きが入る3つの時間帯
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警察庁の発表した平成23年の犯罪情勢から、空き巣を含む住居侵入窃盗犯が入る時間帯の傾向を調べてみました。 住居侵入窃盗には「空き巣」「忍込み」「居空き」の3種類があります。
空き巣……留守を狙って住居侵入して金品などを盗むこと。
忍込み……夜中など人々が寝ている時間帯に侵入する。
居空き……家や部屋に住人がいる時に住宅へ侵入。人を脅す強盗とは異なる。
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●警視庁「平成23年の犯罪」
空き巣は昼間がピーク
空き巣は10~16時の昼間の時間帯に集中しています。
昼間は仕事や学校で、家に比較的人がいない確率が高いのが理由の一つです。
昼間の留守の時間帯でも人が在宅しているように見せたり、部屋の中の様子が分からないようにしたりと、様々な対策をすることで、空き巣被害を未然に防げます。またホームセキュリティに加入して、不法侵入が分かった時にアラームや警報が鳴るようにするのも有効な手段です。
真夜中過ぎに忍込みが多発
人々が寝静まった後に盗みを働く忍込みは、確実に人が寝ていると思われる0~4時頃に多く発生しています。
朝早く起きる人を警戒してか、4~6時になると件数は半分以下にグッと下がります。また仕事や生活習慣の関係で、昼間に寝ている人を狙ったケースも何件かあるようです。
寝ている間は意外と物音に気付かないものです。寝る前にはきちんと玄関や窓のカギを施錠したか確認する習慣を付けることが大切です。
居空きは油断した時に現れる
居空きは空き巣や忍込みと比べて件数としては少ないのですが、毎年2~3,000件の被害が起こっています。
時間帯は昼間から夜にかけてと、結構バラつきがあります。
昼寝や、食事の準備、外に洗濯物を干している間、お風呂に入っている時など、頻繁に部屋を移動せず、一ヶ所に居る時を狙って犯行が行なわれるケースが多いようです。
風通しの為に部屋の窓を開けっ放しにしたまま、別の部屋に移動して用事を済ませている時は特に危険です。
些細な隙を狙って居空きは侵入してきます。住居侵入窃盗の中でも特に居空きの場合は、鉢合わせする可能性が高いので、金品を盗まれる以上の被害を被ることもあります。
自分がいる部屋以外は、ほんの数分でも戸締りをしておくこと。「人がいる家の中だから」と言って安心し過ぎないことが肝心です。
9割の犯行時間帯は「不明」
グラフからも見て分かるように、発生件数に対して判明している時間帯は明らかに少ないです。
例えば空き巣の総数が46,786件の内、不明は45077件と約9割の犯行時間帯が分かっていません。空き巣という特性上、いつ入られたか不明な場合が多いのがその理由です。
特に長期間留守にしていた時に犯行となれば、防犯カメラなど設置していない限り、時間帯の特定は難しくなります。
窓やドアのカギはしっかり掛けること
空き巣などの住居侵入窃盗の場合、無施錠の窓やドアから侵入するケースが4割以上を占めます。
特に窓を開けたままにしがちな夏場は危険です。外出する時だけではなく、家に居る時もしっかりとカギをかけるようにしましょう。